カウンター設計で差がつく!人工大理石でつくる機能的な天板の工夫
2025/10/07
カウンターは見た目だけでなく「使いやすさ」が求められる場所です。人工大理石はその柔軟性を活かし、意匠性と機能性を両立した天板設計が可能です。用途別に活用できるデザインの工夫と、弊社の技術対応力をご紹介します。
空間ごとに異なる「求められるカウンター機能」
人工大理石カウンターは、設置される空間によって求められる機能が大きく異なります。
たとえば医療施設では、消毒剤への耐薬品性や、接合部の清掃性、飛沫や薬品の浸透を防ぐなど、衛生面への配慮が不可欠です。オフィス受付や商業施設では、見た目の美しさはもちろん、耐久性やカスタマー対応のためのカーブ形状や配線機能も重視されます。
一方、住宅のキッチンカウンターでは、日常的な使用を想定し、耐熱性・耐汚性・メンテナンス性が求められます。これらのニーズに対し、人工大理石は素材としての汎用性と柔軟な加工性により、空間に応じた最適解を提供できる点が特長です。
人工大理石ならではの“形状自由度”を活かす設計手法
人工大理石の大きな強みは、加熱による曲げ加工や、接着による一体成形が可能である点にあります。これにより、直線だけでなくR形状(曲面)を活かした柔らかなデザインや、天板と立ち上がりを一体化した清掃性の高い構造などが実現できます。
さらに、配線穴や収納スペースとの一体設計、滑り止めや物落ち防止に配慮した立ち上がり設計など、実際の使用状況に即した細やかな工夫も可能です。
たとえば、商業施設の情報カウンターでは、利用者側とスタッフ側で高さ・奥行きを変えた段差構成の一体成型カウンターや、オフィスの受付では間接照明を内蔵した、カーブ形状の意匠性に優れた天板が採用されています。
設計段階からサポート可能ー弊社の加工・提案体制
高機能なカウンター設計を実現するには、設計初期から加工方法を視野に入れたプランニングが重要です。弊社では、図面段階での加工可否のフィードバック、3D化による検証、仮組みによる最終確認といった設計支援を提供しています。
また、現場条件(壁や床のレベル差、既存設備との取り合いなど)に応じて、加工寸法の調整や分割構成の提案を行い、施工性と仕上がり精度の確保に努めています。
このように、設計→加工→施工まで一貫した対応力により、使いやすく美しい人工大理石カウンターの実現を強力にサポートしています。
まとめ
人工大理石は、その意匠性と加工自由度の高さから、さまざまな空間に応じた機能的なカウンター設計が可能です。弊社では、用途に応じた技術提案と加工支援を通じて、空間に最適な天板設計を実現します。機能性と美しさを兼ね備えたカウンターをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。