石種:コーリアン t6,10,12mm
グレイシアホワイト
TABLE、CHAIR、オブジェ
製作・施工上の注意点として、全て三次曲線の加工が必要だったため、曲げ加工部と積層で作る部分の見極めが重要でした。
また、変形形状のため、固定方法や施工方法の検討も必要でした。コーリアンの材質特徴を活かし、取付用の金物などが見えなくなるように施工を行うことが求められました。
さらに、三次曲線でありながら左右対称な曲線なので、歪みが生じないように注意しました。
当初はカメオホワイトかビスクでの仕様でしたが、製作上で色違いやシームジョイントラインでの不具合が懸念されたため、加工・施工上で問題の少ないグレイシアホワイトに変更してもらいました。
この案件で特に苦労した点としては、三次曲線のデータ作成、下地作り、曲げ型作成が挙げられます。
また、曲線に対しての楕円開口など、開口治具やカット治具の検討も必要でした。
CHAIRについては回転脚になっており、製作精度が悪いと芯振れしてしまい上手く回転しないため、コーリアンの調整や金物の調整が高難易度でした。
TABLE、CHAIR、オブジェについてはコーリアンの製作難易度にも苦労しましたが、施工方法の提案・承認までに労力がかかりました。
工場製作段階でほぼ完成品での製品だったため、仮組や調整など出荷前の修正作業が大変でした。