現場で発生する静電気・粉塵トラブルとその対策
2026/01/15
人工大理石の現場加工では、静電気の発生や粉塵の飛散を完全に避けることはできません。特に乾式研磨や切削では、微細な粉塵が周辺設備や仕上材に付着し、美観や作業環境に悪影響を及ぼします。本稿では、静電気・粉塵トラブルの原因と、現場で実践できる具体的な対策を解説します。
人工大理石加工時に起きやすい「静電気」と「粉塵」
静電気の発生要因
サンダーやトリマーなどの電動工具を使用する際、摩擦によって人工大理石表面や周辺設備に帯電が生じます。乾燥した環境では帯電量が増え、粉塵や切粉が壁・床・ガラスなどに付着しやすくなります。
粉塵の飛散と影響
乾式研磨では、肉眼では見えにくい微細粉塵が空気中に広がります。これが照明器具やコンセント内部、カーテンや家具に付着すると、清掃負荷が増し、場合によっては機器トラブルや美観低下を招きます。
静電気対策・集塵対策の具体的な方法と機材選定
静電気対策
・帯電防止シート:周辺設備や床面に敷設し、粉塵付着を軽減
・静電ブラシ:作業後の表面拭き取りに使用
・加湿:相対湿度40%以上を保つことで帯電を抑制
集塵対策
・ポータブル集塵機:加工機に直結し、粉塵を発生源で回収
・吸引カバー付き工具:サンダーやトリマーに装着し、飛散を最小限に
・マスクの選び方:微粒子捕集効率の高いN95規格またはDS2規格の防塵マスクを推奨
現場の清掃・近隣対策まで考慮した“トラブル回避”の工夫
周辺設備・什器の養生
・カーテンや布製品は粉塵付着防止のため取り外すかビニールで覆う
・ガラスや鏡は静電気により粉塵が付着しやすいため、帯電防止スプレーを併用
・床や壁は養生シートで全面保護
作業後の清掃チェックリスト
1.床・壁・什器・ガラスの粉塵除去
2.空気中の粉塵を除去するための送風・換気
3.施工箇所周辺の静電気除去(ブラシや帯電防止剤使用)
清掃後は写真記録を添えて、施主や現場監督へ報告すると、信頼性が高まります。
まとめ
人工大理石加工現場での静電気・粉塵対策は、美観を維持し、安全に作業を進めるための必須条件です。事前養生、帯電防止、集塵機の活用、作業後の徹底清掃を組み合わせることで、現場トラブルを最小限に抑えられます。
