人工大理石施工で「浮き」を防ぐ下地接着の施工技術|原因と対策を徹底解説
2025/12/31
人工大理石施工で発生する「浮き」は、見た目の問題だけでなく、耐久性や安全性にも影響を及ぼします。施工直後は問題がなくても、時間の経過や荷重によって変形・剥離が進行するケースも少なくありません。本記事では、人工大理石施工における浮きの原因と見極め方、下地接着の正しい施工技術、仕上げ時のチェックポイントを整理して解説します。
人工大理石施工で「浮き」が発生する原因とその見極め方
浮きが発生する主な原因
1.下地不陸
下地の凸凹やレベル不良により、人工大理石と接着面が部分的に離れる
2.接着剤の塗布ムラ
塗布範囲の不均一や量不足によって接着強度が低下
3.圧着不良
圧着不足や当て板未使用により、接着剤が全体に行き渡らない
注意が必要な場所
・コーナー部:接着圧力が届きにくく、浮きが発生しやすい
・大型パネル中央部:荷重分散が難しく、接着剤の密着不足が起きやすい
正しい接着剤の使い方と下地準備のチェックポイント
下地準備の手順
1.清掃:ほこりや切粉を除去
2.脱脂:アルコール等で油分を拭き取り、接着性を確保
3.レベル調整:パッキンやモルタルで不陸を補正し、±1mm以内に収める
接着剤の種類別塗布目安
・エポキシ系:全面塗布、厚さ1〜2mm程度
・シリコーン系:ビード状に50〜100mm間隔で塗布
・アクリル系:部材端から20〜30mm内側に帯状塗布
接着剤は使用環境(温度・湿度)に応じて粘度や硬化時間が変わるため、メーカー仕様書を確認の上で塗布量を調整します。
施工後の「浮き」を未然に防ぐ最終チェックと仕上げ術
圧着と固定
・圧着道具の使用:ゴムハンマーやローラーで全体を均一に押さえる
・当て板の活用:大型部材では当て板を併用して面全体の圧力を均一化
最終確認の方法
1.叩き:軽く叩いて音を確認。中空音があれば浮きの可能性がある
2.レベル確認:水平器やレーザーで傾きや局部の浮きを測定
3.目視・触診:光の反射や手触りで微細な段差や波打ちを検出
まとめ
人工大理石施工での浮き防止は、下地調整・接着剤塗布・圧着の3工程がポイントです。特に大型パネルやコーナー部では接着圧力の均一化が重要で、最終チェックを徹底することが高品質な仕上がりにつながります。
