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人工大理石の「現場加工」が必要なとき|工具・対応・リスク管理

人工大理石は工場での精密加工を前提とした素材ですが、施工現場では想定外の理由から追加加工が必要になる場合があります。現場での加工は仕上がり品質や製品保証に影響するため、判断から実施まで正しい手順と管理が不可欠です。ここでは、現場加工が必要になるケース、使用工具、リスク管理の要点を解説します。

現場加工が発生する主な理由と判断ポイント

分割加工・収まり調整

搬入経路が狭く、大型天板や長尺パネルをそのまま運べない場合は、現場で分割加工を行い、設置後に接合・研磨によって一体化します。また、壁や下地との微妙な寸法差を吸収するため、カット調整が必要になることもあります。

設計変更・設備干渉への対応

施工直前に設備位置が変更されたり、配管・電気配線との干渉が判明した場合、その場で開口位置の移動や追加切削が必要になります。現場加工の可否は、素材特性や美観への影響を踏まえ、責任者が判断します。

現場加工に使える主要工具と加工の基本技術

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工具の選び方

 ・丸ノコ:直線切断用。対応するチップソーを使用

 ・ルーター・トリマー:開口部加工や曲線切削、エッジ加工に有効

 ・サンダー:表面研磨や仕上げ調整用。工程に応じて砥粒番手を使い分ける

加工手順と安全対策

 ・切断位置のマーキング

 ・養生材による周辺保護

 ・丸ノコで荒切り後、ルーターで精度仕上げ

 ・面取り・研磨による美観調整

作業時は防塵マスク・保護メガネを着用し、集塵機を併用します。本素材は粉塵が非常に細かいため、吸入防止と周辺汚染防止が必須です。

現場加工に伴うリスクと補償範囲の考え方

クラック・変形の発生要因

加工時の過熱や局所的な応力集中により、クラックや反りが発生する場合があります。特に接合部や薄肉部は注意が必要です。

責任分界点と保証

現場での加工はメーカー保証の対象外となることが多く、施工業者の責任範囲となるケースが一般的です。加工前に発注者へ説明・同意を得ておくことで、トラブルを防げます。

美観補正と研磨処理

加工後は研磨によって切断面を整え、表面の光沢や手触りを製品状態に近づけます。研磨後の光沢差や接合ラインの見え方を最終確認し、必要に応じて追加研磨や補修を行います。

まとめ

現場加工は、搬入制約や設備干渉など施工時に避けられない場面がありますが、工具選定・安全管理・美観補正を徹底することで品質低下は防げます。リスクと責任範囲を明確にし、関係者間で事前合意を得ることが、施工に携わるプロに求められる対応力です。


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