リノベーションで使える!人工大理石の“再加工”・“再利用”の選択肢
2025/10/12
近年のリノベーション需要において、廃棄せずに再利用する「サステナビリティ」が重視されています。人工大理石も再加工・再活用が可能な素材のひとつ。コスト面・環境面からも注目される“再活用”の視点をご紹介します。
「再利用可能な人工大理石」とは?確認すべき3つの視点
人工大理石は天然石と異なり、再加工しやすい樹脂系素材で構成されており、適切な条件が整えばリノベーション時の再利用が可能です。ただし、すべての人工大理石が再利用できるわけではありません。以下の3つの視点から状態を確認することが重要です。
1.物理的状態の確認
ひび割れ、反り、深い傷、変色がある場合は、再利用が困難になることがあります。再研磨や部分補修で対応可能かを判断します.
2.接着方法の確認
シーム材による一体成型部は、分離や再接着が難しい場合があります。取り外し方法や分割加工の可否について、慎重に検討する必要があります。
3.使用環境と劣化度の把握
紫外線や薬品の影響を受けやすい環境では、劣化が進行している可能性があります。表面だけでなく内部の状態も含めて評価することが重要です。
これらを踏まえ、再利用の可否を現場で的確に判断することが成功の鍵となります。
現場でできる再加工の実例と注意点
弊社では、リノベーション現場での再加工対応実績も多数あります。以下のような再加工が可能です。
・再研磨:表面の小キズや汚れを除去し、光沢やマット感を回復
・再カット:天板サイズの変更や欠損部の切除など、用途に応じた再成形
・再接着:一体感を損なわないようにシーム処理を再施工し、美観と強度を確保
ただし、これらの再加工には注意点もあります。既設の人工大理石の厚みや下地条件、接着面の状態によっては、再カット時に割れが生じたり、再接着が困難になったりするリスクも存在します。そのため、事前の現地調査と材料評価が不可欠です。
コスト・環境配慮にも貢献、弊社の再活用提案力
再利用のメリットは、コスト削減・工期短縮・環境配慮という三拍子が揃っている点にあります。
たとえば、商業施設の什器改修プロジェクトにおいて、既存の人工大理石カウンターを再利用したことで材料費を削減しつつ、廃棄コストもゼロに抑えることも可能です。掘り込み加工し、別柄の部材をシームレス接着・研磨する事で、新たなカウンターとして生み出す事も容易です。
弊社では、こうしたリノベーションにおける再活用提案を積極的に行っており、現場調査から加工内容の検討、実施後のフォローまで一貫してサポートしています。
まとめ
人工大理石は、再利用の可能性を持つ持続可能な建材のひとつです。弊社では、状態の見極めから再加工・再利用のご提案まで一貫して対応し、リノベーションの価値を最大化するお手伝いをしています。予算や環境負荷に配慮した空間づくりをお考えの方は、ぜひご相談ください。