職人技と最新技術の融合:製品づくりの舞台裏
2025/08/01
3D加工技術やNCルーターなど、人工大理石の加工を取り巻くテクノロジーは近年急速に進化しています。しかし、いくら機械が高性能になっても、それだけで「美しい仕上がり」が保証されるわけではありません。インテックが大切にしているのは、人の手で培ってきた職人技=クラフトマンシップと、最新技術の融合です。
この記事では、インテックの製品づくりの舞台裏を、現場のエピソードを交えてご紹介します。
クラフトマンシップとは?
クラフトマンシップとは、単なる「熟練した手作業」ではありません。材料への理解、道具との対話、細部への執着、そして仕上がりに責任を持つ姿勢を含んだ精神的な職人の誇りといえるでしょう。
たとえば、素材の微妙な個体差を見抜いて加工方法を調整したり、目立たない継ぎ目をつくるために数ミリ単位で調整したりする作業は、AIや機械だけでは成し得ない繊細な判断と感性によって支えられています。
弊社ではこうした職人の感性を尊重しながら、機械加工との最適なバランスを追求しています。
手作業とテクノロジーの「協働」
弊社の製作現場では、最新の設備と熟練の技術が並存しています。たとえば、人工大理石の曲面加工では、NCルーターによる高精度な荒削り加工を行った後、最終的な曲面の仕上げは職人の手で整えるなどどちらか一方だけでは良い製品は成立しません。
曲線部の磨きや、シーム(接合部)の仕上げは、手先の感覚と経験が頼り。特に、光が当たる角度によって継ぎ目が目立つような箇所では、人の目と感覚による「最後のひと手間」が製品の完成度を大きく左右します。
製品づくりを支える現場スタッフの声
現場で実際に仕上げ作業を担当する倉林 協子さんは、インテックの「ものづくりの現場力」を支えるひとりです。
「自分が仕上げた製品がお客様の日々の生活で長く使ってもらうためには、お客様の使用している状況を想像し仕事をします。そうすることでより満足できる仕上がりに近づけることができると信じています。」
彼女が大切にしているのは、「機械でできること」と「人にしかできないこと」を分けて考える視点。
一見シンプルな作業でも、素材の硬さや室温、接着剤の状態によって変化するため、その都度微調整が必要です。
また、別の現場では、三次曲線の製品を製作する際、デジタルデータと実物のズレを職人がいち早く察知し、仕上がりの精度を守るために手修正を加えたというエピソードもあります。
まとめ
インテックの製品が高く評価される背景には、最新機器の導入だけでなく、それを使いこなし、最終的に製品の“顔”を仕上げる職人たちの技術と誇りがあります。クラフトマンシップが息づく現場では、今日も細部にまでこだわった製品づくりが行われています。
私たちはこれからも、人と技術の融合によって、お客様の想像を超える製品を生み出し続けてまいります。