人造大理石「デクトン」とは?メリットとデメリットについて徹底解説
2024/12/19
スペインのコンセンティーノ社が開発した人造大理石「デクトン」は、その美しさと機能性の高さから日本でも人気を誇る素材です。
ここでは、デクトンを使った設計・施行を検討している方に向けて、デクトンを選ぶメリットとデメリットを解説します。
デクトンのメリット
数ある素材の中からデクトンを使用するメリットは、セラミックの特長を最大化し、弱点を最小化している点です。
セラミックとは、珪石、ガラスなどが混ざりあった土を粘土にして、1000℃以上の高温で焼き上げた焼結体です。つまり、セラミックは陶器と言い換えてもよいでしょう。ご存じのようにその強度ゆえにセラミックは歯科治療や飛行機の部品などにも使用されています。
セラミックのメリットは耐熱性が高く、吸水性が低い点です。この特徴ゆえにセラミックはキッチンカウンターやバスルームなどで使われるのです。つまり、さまざまな調理に耐え、水を通さないため、カビの発生も防ぐことができます。
しかし、セラミックには決定的な弱点があります。それは陶器であるゆえに衝撃に弱い点です。また、熱衝撃に弱く、高温の熱を加え続けたあとに、冷たい水をかけると割れてしまうリスクもあります。
この点、デクトンはセラミックが持つデメリットを最小化した点が特筆すべきです。
デクトンは自然界から粘土を採取して焼結した素材ではなく、セラミックに含まれている成分を個別に分析して人工的に生成しているため、衝撃に強いのです。
デクトンのデメリット
デクトンのデメリットは加工しづらい点です。
これは同じくキッチンワークトップで使用されることが多いデュポン社のコーリアン®などアクリル系人工大理石と大きく異なる点です。コーリアン®は特殊な工具を使わずに現場で穴を開けたり、切ったりすることができるのに対し、デクトンは非常に硬くカットするのには特殊な機器が必要です。もし現場で穴を開けようとするなら、かなりの確率で割れてしまうことを覚悟しなければなりません。
まとめ
セラミックが持つメリットを最大化し、デメリットを最小化したデクトン。加工のしにくさはあるものの、設計段階から入念に検討することでその不安も払拭できます。
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