クオーツ系人造大理石は天然大理石とどう違う?
2024/11/23
非常に高価な天然大理石と見分けがつかないほどのクオーツ系人造大理石。どちらも建築材料として人気があり、施工を考えている場合、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。この記事では、クオーツ系人造大理石と天然大理石、それぞれの特長や違いについて詳しく解説します。
美しさと外観
天然大理石とは、自然に存在する石灰岩にマグマの熱や圧力が加わることで変成した天然素材です。天然ゆえの風合いは人造大理石には決して真似ができません。しかし、多孔質で水分を吸収しやすく、シミになりやすい特性があります。また、主成分が炭酸カルシウムであるため酸に弱く、美しさを保つには高い意識が必要です。
一方、クォーツ系人造大理石は天然成分である石英(クオーツ)を粉砕し、ポリマー樹脂で固めてプレスした素材です。この加工により、天然大理石に似た美しい風合いを再現しつつ、実用性を向上させています。
耐久性とメンテナンス
天然大理石は高い耐久性を持つものの、正しいメンテナンスが欠かせません。天然大理石のメンテナンスには、一般的な家庭用洗剤や酸性洗剤、漂白剤は使用できず、専用のクリーナーを使用する必要があります。また、多孔質の天然大理石は表面に化学物質や残留物を残しやすいため、輝きをなくしたり、酸によって溶けたりする可能性があります。
これに対し、クォーツ系人造大理石は非多孔質のため、水や汚れが染み込みにくいのが特長です。例えば、クォーツ系人造大理石の代表的な製品「サイルストーン」や「デクトン」は、約90%の天然水晶と樹脂を真空振動プレスして開発したものです。天然石が数千年かけて形成する過程を数時間で再現する独自の焼結技術により、天然大理石の美しさを維持しながらも、その弱点を克服しています。
環境への影響
一般的に天然資源である天然大理石の採掘は環境に与える影響が大きいと言われています。採掘する際には大規模な設備が必要で炭酸ガスを排出します。また、非常に重い大理石を運搬するのにも同様の問題があります。
それに対して人造大理石はテクノロジーの進歩とともに、天然鉱物とリサイクル材を組み合わせたハイブリッドな素材も生産可能になっています。環境に与える負荷の点からは人造大理石に軍配が上がるでしょう。
まとめ
天然大理石のデザインには一つとして同じものがありません。しかし、人造大理石には多種多様なデザインがあり、メンテナンスがしやすいメリットがあります。インテックでは、サイルストーンをはじめとして魅力的なクォーツ系人造大理石を揃えています。どうぞお気軽にお問合せ下さい。